2014-01-07 ■ 詩 『体液』都市に、体液が流れるのを見た 広告のなかで泣くひとを見た 放尿が静かな空に放たれ無音の雨が アスファルトに接吻を返すのを見た 躍動する数字を、想う商人の、 空想の中で零れる涎の滴とその轍を見た血が、形骸から、高速で流れているのを見た 開かれた都市が閉じていくのを金属の衛星が見ていた